内容説明
空前のベストセラー『日本沈没』が遂に完結!
著者・小松左京氏がどうしても書きたかった「列島沈没後」の日本人の姿。国土を失った人々はパプアニューギニアや中央アジアなど世界各地に入植、それでも政府機能だけはオーストラリアで維持されていた。国家の再興をかけ政府が取り組む2つの巨大プロジェクト。日本海に人工の陸地を建設するメガフロート構想とあらゆる気象データをスーパーコンピュータで解析して未来を予測する地球シミュレータ。日本人が自らのアイデンティティーを確立しようとする矢先、世界を震撼させる驚愕の事実が明らかになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムトモ
67
電)国土を無くした日本民族のその後を堪能したくて名著の第一部を再読したのに何か衝撃足りないなぁ〜が感想…個々の難民の生き様に焦点を合わせるのか…国土なき政府の抗い様に焦点を合わせるのか…散漫的。で物語への気持ちの入りようも浅くちょっと期待外れ。筆者が第一部で「人を殺しすぎた」と嘆き、本当の大震災発生後には鬱になったと聞きます。そうだとしても第二部では落とし前をつけて欲しい。上巻では感じられなかった落とし前を下巻で期待です(ノ-_-)ノ~┻━┻あの男が国土無き日本の総理大臣になっています〜〜2018/04/26
さっとる◎
39
日本が沈没してから25年後の世界。国土を失っても「日本人」である日本人たち。自分たちの国があるのにもっともっと領土を拡大したくてたくさんの争いが起きてきたけれど、陸地が文字通り「ない」状態で、国が存在してるって何だかすごい。破滅後の世界でいかに生き延びるかを真剣に考えているSF(by唯野教授笑)。かつての日本海に巨大な人工島を建造するという途方もない計画、入植した先での軋轢や虐殺に争い、世界各地で活躍暗躍する日本人たち…下巻へ。2016/04/29
piro
35
日本列島を襲ったあの異変から25年後。祖国を失い、世界各地に散った日本国民の様子が語られます。フィクションとは言え、実際に同様の事が起こった場合を想像すると、人々の暮らしの様子はリアリティがあり、違和感なく読む事ができます。展開はやや退屈な箇所もありますが、第一部で登場した人々やその関係者と思われる人物が登場し、大災害の後も世界の時は流れ続けている事を実感できる。下巻ではどの様な展開が待っているのか、物語はどの様に収束するのかが楽しみです。2023/12/13
どどいち
32
感想は下巻にて…。2017/07/26
ayumii
21
日本沈没から25年。国土そのものの記憶がない世代も増えているなか、水面下で大きなプロジェクトが立ち上がっているらしい…下巻へ。2023/08/11